~「住み続けたいまちづくり」の実現~
羽黒第四地区地域ビジョン
ビジョン目的
羽黒第四地区は6集落で構成され、小規模ではありますが、これまでも地区民同士が「共助」の意識をしっかりと持ち、地域を盛り立て、まとまりのある住み心地の良い地域を作り上げてきました。
このビジョンの目的は、小さな地域において伝統をつなぎ、新しい未来を描いていくために、地域の現状や課題、求められる行動などを地区全体で共有する際に役立てられるよう、わかりやすくまとめたものです。少子高齢化などの社会の課題に直面している中で、このビジョンはその影響を緩やかにし、地域の活力を保ちながら、安心で豊かな暮らしを続けていくための道標として策定しました。
策定にあたって
地域ビジョンの策定にあたり、地区の皆さんにアンケートを実施し、地域に対する思いや考えを寄せていただきました。その結果をもとに、「地域ビジョン策定委員会」では、地域に対する住民の皆様の意見を吸い上げ、地域の現状や課題、要望等を整理し、話し合いを重ね、課題解決の方向性を導き出しました。羽黒第四地区が「こんな地域になってほしい」という理想と「こんな地域にしていきたい」という目標の2つの要素をテーマごと3本の柱にまとめ、 10年先の理想像実現のために取り組んでいく行動計画をたてました。
地域の現状
地域人口分析、予測シュミレーションモデル地区(1期「現行推移モデル」より転用
- 若い人と地域との交流・世代間の交流、住民同士の交流が少なくなってきている。
- 子どもたちの郷土愛が薄れてきている。
小さい頃から参加する地域行事が少なくなってきている。 - 自然があり、静かな環境は良い。災害は少ないが、安全安心のための備えが必要。自然が豊かな分、除雪や有害鳥獣・害虫などの対策も必要。
- この地域を好きな人が多く、近所付き合いは良い。高齢化が進み空き家も増えてきている中で人手不足によって環境整備作業を継続し良い環境を維持できるのかも心配。
- 今後ますます高齢化が進む中、免許証返納後の買い物や移動についての検討が必要。
3つの資料:住民基本台帳R8以降の推計値の積算については、直近のH28からR3の減少率を使用
人口減少が止められないなかで、今私たちができることを一緒に考え、ともに行動しましょう
積極的なこだまの里
目指す姿
- 地区住民同士での積極的な声かけ
- コミュニケーションの活発化
- 世代に関係なく気軽に集まれる場所づくり
- 若者に参加してもらうシステムづくり
今からできる
- これまで続けてきた事業の継続
~5年以内
- 地域にある資源を活用してイベントを行い、地域を知ってもらう
- 第四活動センターを利用したイベント開催
5~10年以内
- 子どもたちも楽しめるイベントを継続的に開催し、地域行事として確立していく
解決の方向性
●地区民が積極的に地域活動に関りを持ち、世代ごと役割がしっかりとある。その役割を後世に伝えていく。
●地区民が主体となって活動できる。
●地域の魅力を積極的に見つけ、発信できる力がある。
自然を楽しんでいるこだまの里
目指す姿
- 今ある良い環境を伸ばす
- 自然環境を活動に活かす
- 地域全体で取り組める体制づくり
- 外部から人を呼べる賑わいの創出
今からできる
- 自然を楽しむ教室・講座の開催
- 地区住民による地域の魅力の発見と発信
~5年以内
- 環境の整備と保存に地域で取り組む
- 豊かな自然を活用し、地域外の人を呼び込む交流事業の開催
5~10年以内
- 四季折々の自然をテーマにした定期的なイベントの開催
解決の方向性
●自分が住んでいる地域の魅力を理解し世代・地域を越えて楽しむことができる。
●自然を楽しむ感覚を持っている。
●豊かな自然を守り、共に暮らしていくことを大切にする。
老後にも不安がないこだまの里
目指す姿
- 移動販売車等の検討
- にこにこバスの乗車率UP(利用者増)
- 除雪作業の調整
- 良質なインフラ環境の継続
今からできる
- 健康寿命を延ばす体操教室の開催
- 人と人とを繋げる居場所つくり
- どんな世代も参加しやすい事業の企画
- 誘い合って参加できる環境づくり
- 道路インフラ等環境維持のための行政との連携
~5年以内
- 災害に備えた体制整備
- 雪下ろしや除雪を地域で取り組む体制づくり
- 行政と連携したにこにこバス乗車率をUPさせる取組
5~10年以内
- 移動販売車の導入
解決の方向性
●いろんな世代の人がともに幸せに暮らしていける。
●年を取ることに不安を感じさせない地域づくり。
●住み続けたいと思える環境づくり。
●防災・防犯に地域全体で取り組む、安全安心な地域。